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春に持ち上がったカフェ構想、夏が過ぎ去ろうとし、秋を目前とした今、いまだに停泊することなく、航海中である。

8月中にはオープンする予定でいた場所も、最終的には自分の中で100%納得することができず、白紙にもどし、今後また新たな気持ちで出直すつもりでいる。それが一年後のことなのか、10年後のことなのか、この秋のことになるのか、それはわからない。こればかりはご縁かなと思っている。

ライセンスを取り、たくさんの経験者の方々の厚意によりいろいろと学ばせていただく機会を得て、開店準備がある程度整って、ひとつわかったこと。それはある場所に出会い、そこに店をオープンするというのは、「結婚」と同じ、ということである。

条件や人生観のあう人を見つけても、フィーリングや生活観が合わないと上手くいかない。結婚はセレモニーではなくて、日々の繰り返し、生活そのものが現実だから。

ましてや、実際の結婚には上手くいかなければまだ「離婚」という手もあるが、店の場合は「やっぱり辞めます」ということは、経営、特に経済的観点からすると、実はそう簡単にできるものではない。
それに第一、客に対しても礼であると思うのだ。

結婚式(=オープニング)はゴールになってはいけないし、ましてやそれを目指して走ってはいけない。(私はまさにそうなるところだったかもしれない)。大切なのはその先、長年平和に添い遂げること。テクニックや専門知識や開業のいろはだけでなくて、そんなことまでさりげなく教えてくれた、頼りになる若い経験者たちに感謝するばかりだ。

しかし、仕事柄(趣味の延長だから特に)カフェはたくさん見てきているが、その「結婚生活」が上手くいってない店の方が多いのが実情である。これを期にもう一度計画を練り直して、するならやはり納得の行く店にしたいと思っている。それは決して設備や、かけるお金のことではなくて、完璧に準備する、ということでもない。自分が本当に添い遂げられると信じられる店にする、ということだ。

そしてもちろん、大前提として、それはただの独りよがりでなくて、周りの方々、特に住人に受け入れてもらえるものでなければならない。

ここ数ヶ月、「カフェの客として」プロの自分と、経営者になる自分との間でずいぶん気持ちが揺れ動いてきた。店を無事オープンさせられるとしたら、それは、きっと完全に経営者側に立てたときではなくて)そうしたら客のプロとしての自分が納得できないから)、客の自分と経営者の自分の間の垣根が取れたときだと思う。

それは理想論なのかもしれない。そんなことでは経営できないという人もいると思う。そうかもしれない。

でも、これからは、カフェだけでなくて、あちこちでそういう風なことが可能になっていくような気がするのだ。可能でなければならない時代になってきたといえばいいか。それがどういうものになるのかまだわからないけれど、頼りになる若い先輩達に教えてもらいつつ、楽しみつつ、いっしょに考えていきたい。ということで、カフェオープンはちょっと延期。

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