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湖畔のBiergartenにて
今年もBiergartenの季節がやってきた。
行動範囲が広いようでせまいわが家。
したがっていつも同じ場所に通うことになる。
そんなわれわれのお気に入りはここ。
Cafeが併設の上に、小さな湖でボート遊びが楽しめるのもうれしいが、なんといっても一番の魅力は街の真ん中というロケーションだ。旧西の中央駅、Zoologishergarten駅からでも歩いてすぐ。はりきらなくても、半日もあれば気楽にでかけられるのがいい。
イースター休暇の最終日に、娘がボートに乗りたいというのでやってきたのだが、チケット売り場(というほどでもない小さな受付)で聞くと、この日はめずらしく一時間待ちという。
一時間も待てる?!と娘に聞くと、何の迷いもなく「待てるよ」。オトナ陣のほうが、一時間も時間つぶしができるかなあと不安に思いながら、とりあえずコーヒーとビールを頼む。
と、気がつくと45分はあっという間に過ぎていた。
あと15分か... と思いつつ湖畔に目をやると、空のボートが2艘停泊しているではないか!
さっそくさきほどのボート乗り場に向かうと、まず名前がリストで確認され、「あなたたちは次の次よ」とあっさり。ボートは空いていても、「このリストにある名前の順番だから」。
つまり、登録している人が来なくても、順番抜かしはしないし、名前を書いている人が来るまで待っているとのことなのである。もちろんここはドイツであるからして、館内放送(庭放送?)もない。まったく秩序正しいドイツならではである。登録した以上は、待つ間に気が変わって帰ることにした場合は、きちんと登録をキャンセルしにくるという前提なのだ。登録時にそういう話はされないから、暗黙の了解であるが、ドイツ人はこういうルールを誰しもがきちんと守るからすごい。
ということで、順番抜かしをしないルールにのっとって、暇なボートがしばらく2艘休憩していたが、これで文句をいう人などいないのであろう。いずれにせよ、ここにいる人はみんな、時間をゆっくり過ごすためにきているのだから。
そしてさらに15分経過。
まわりのスローテンポな時間になじみ、もう少しゆっくりしていてもいいかなと思う頃、ちょうど約束の一時間がきた。
ボート乗り場に再度向かうと、一艘のボートが待っている。さすが、ドイツ人の時間の管理はすばらしいと感動した。きっちり一時間である。
夫と知人が娘と一緒にボート遊びを楽しんでいる間、こちらは窓からこんな景色を眺めながらしばしの休憩。ここに到着したときには、10分は10分だったのに、その時間の感覚はゆるやかに変化していき、こどもらがボートに乗って帰ってきた小一時間は、ほんの15分ほどに感じられていた。
緑と水のそばにいると、体内時計が自然時間に変わる。10時や、12時半や16時15分なんてものはない。そこにあるのは午前と午後と夜だけ。
2週間のこどものイースター休暇中、時差に悩むような旅行にも行かなかった。でも、こうして都会のオアシスで最終日にしばしのタイムトリップを楽しんだあと、こどもの学校が始まった今、体内時計を森の圏外用に調整するのに手間取っている。
そして、毎年この時期になると思い出すことばを、また性懲りもなく、頭の中で繰り返すばかりだ。
「春眠暁を覚えず」
しかし、春といって許されるのはいつまでだろう。
- 03.May.2011
- by aya
- cafe
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