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予期せぬ不便の副産物。

実はアンチ・スターバックスだった私が、ここ数日毎日通っている。言い訳はたくさんある。でも、いさぎよく降参。やっぱり便利でよい。

というのも、ちょっとした停電をきっかけにルーターが壊れてしまい、その後すぐに新しいものを購入し付け替えたのだが、どうやら電話会社の不手際で、いまだもってネットが不通のままなのだ。しかも、外はマイナス10度以下が毎日続いている。地面に積もった雪が凍ってすでに数週間経過という、完全に氷の世界。できる限り外へは出たくないものの、学校の送り迎えやら、買い物やらでそうもいっていられない以上、できるかぎり必要最小限の移動にしたい。もうこれは、手っ取り早く隣のスタバに駆け込むしかないというわけである。

かねてより夫から、家でこもって一日中PCに向かっているなど体に毒だから、カフェでノマド(=遊牧民が語源で、現代ではラップトップなどのテクノロジーを使いオフィスという場所に縛られず移動の先々で仕事をこなす自由人をさすらしい)をしたら、といわれていた。しかし、それがなかなかできないのですね。面倒くさくって。なかなかPCのスイッチも消せないし、ラップトップを準備して、ということが大変のようで。というわけで、今回ネットが不通という緊急事態で余儀なく強制的にノマドとなった身。しかしこれがなかなか気分転換になってよい。

24時間ネットが使えて調べ物ができる自由がなくなったことで、かえって限られた時間で(ある程度は)計画的に集中してせざるを得なくなり、効率よくなった部分も大いにある。もちろん、家にいないと書類や、手元にある別のファイルや写真をチェックしたりできないなど、不便なことも多いのは確かではあるが、しかし必要に迫られてしかたなく追いやられた状況が、かえって時間をうみだすことになったのは、新鮮な発見だった。

つまりは、矛盾するようだが、便利が不自由を生み出していて、不便が自由を生み出すこともあるということだ。たとえば、ドイツではほとんどの店が、日曜日閉まっている。日曜日にデパートが開いているばかりか、コンビニは364日24時間開いているという日本からきたばかりのころは、なんて不便だろうと思っていたのた。しかし慣れてみると、残念ながら日曜日に買い物ができないことで、結果的にではあるが、ゆっくりほかのことができるのである。今となっては、法律が変わり日曜日に開いている店が多くなってきたが、それでも日曜日にあえて買い物をしたいとは思わなくなったし、その習慣がついたことで、日曜日はショッピングフリー=ストレスフリーの自由な一日となっている。無宗教の身ではあるが、日曜日に働いてはいけないという約束事を考案してくださったキリスト様にはおおいに感謝しているひとりだ。

さて、これからのノマド生活は続くのであろうか。最初の一歩は足が重かったが、面倒くさい準備も、なんのことはない、ラップトップを入れたかばんを常に玄関に準備しておけば、気軽に出られるということも覚えたし、これを期にノマド生活に磨きをかけていきたい。この夏は、オープンカフェの軒先で実況中継エッセイを書きたいなあ。というのを目標に。

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